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IT活用先進事例

IT活用先進事例「トマト栽培に遠隔生産管理システムを導入、IT営農を実践」

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トマトの村野村様は、高知市春野町内にビニールハウス16棟、約3.7ヘクタールにて水耕栽培で「ミネラルトマト」ブランドのトマトを生産しています。
水耕栽培を採用することにより、ほぼ年間を通じてトマトを出荷することを可能にし、営農経営の安定化を図っています。また、水耕栽培の利点として、土耕栽培の様に土壌変化の影響を受けないので、ほぼ全てのデータ化が可能なことから、データ営農を目指す環境としては最適だと考え営農のIT化に取り組まれたようです。

ITへの取り組みは、総務省の補助事業「平成20年度「ICT地域経済活性化事業」を高知工科大学が受託し、その事業に営農者として協力したことがきっかけとなり、当該事業で実験的にITを導入する事になったそうです。

 


IT化の概要は、散在しているビニールハウスを無線LANとADSLでネットワーク化し、各ハウスには固定式の監視カメラと数台の移動式監視カメラにて、管理棟及びパソコンや携帯端末からいつでもハウス内の状況や成育状況及び暖房等機器の稼働状況を確認できるようになっています。

カメラ監視機能の他に、各ハウスに於いて土湿度センサ、気温センサ、湿度センサ、日照センサ、二酸化炭素センサ等を導入し、そのデータは管理棟に自動的に送られ、サーバに蓄積されています。これらデータはリアルタイムに表示させることもでき、ハウスから得られるデータに気象庁提供データも関連データ自動収集として蓄積しています。

ITに取り組んだことにより、分散しているハウスを確認して回るだけでも1日数十キロの距離を移動していたそうですが、移動距離の減少が期待できるとの事でした。また、いままで代表者の勘に頼っていた営農だったので、約20人の農家従業員に営農技術を伝えることに苦労していましたが、具体的な数値やグラフで営農技術を伝える事ができる様になり、指図して営農をする農家従業員のスタイルから、データを見て営農判断ができる自主的で経営感覚をもった農家従業員に変わってゆくことが期待されます。
現在蓄積しているデータが1年間分蓄積できて来年の栽培に活かすことにより、20%程度の増収が見込めると予想されると言うことでした。


システム全体概要図
今後のITの取り組みについては、今取っているデータを来年のデータとを容易に比較する事ができるように改善したり、作業日誌をタブレット端末などから容易に蓄積する機能、ハウス内の各種センサにしきい値を与え、異常が発生したら電話に警告する機能などを追加することを考えているそうです。

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